| 2008.07.09 Wednesday/01:38 |
介護職の転職理由を改めて考えてみる |
category: 介護・福祉職の労働問題関連 | author: himawari |
何度もこのブログで書いてきたことですが、介護職の人材不足や高い離職率の問題は、深刻なものです。人手不足は「保険があってもサービスなし」という状況を作り出しているし、介護保険の根幹がぐらついていることを物語っている。
医療・介護の転職の決め手は“ゆとり”(キャリアブレイン)
『株式会社キャリアブレインは7月8日、同社の人材紹介サービスを利用して転職した医療・介護従事者へのアンケート調査の結果を公表した。転職先選択の最終的な決め手は、いずれの職種も「勤務時間・休日」がトップ。深刻な人材不足による労働環境の悪化が影響しているようだ。
調査は、2007年11月7日から08年6月30日にかけて、同社の人材紹介サービスを利用して転職した全国の医療・介護従事者を対象に実施。241人から回答を得た。
転職先を選択した最終的な決め手について、全職種平均では29.3%が「勤務時間・休日」を挙げ、「給与条件」が23.8%で続いた。職種別では医師、薬剤師、コメディカル(介護職を含む)とも、「勤務時間・休日」がトップだった。医師については特に「勤務時間・休日」の割合が38.8%と、薬剤師の30.2%、コメディカルの25.8%を大きく上回った。
同社は、「個人のライフスタイルに合わせた勤務を可能とする柔軟な勤務体系を整えることが、採用に当たっての差別化につながる」としている。』
himawariは思います。介護職の離職率の高いというのは、単純に介護業界を去るということよりも、「働きやすい職場に転職する」といった理由で去っていくことのほうが圧倒的に多いような気がしています。それは言い換えれば今いる職場の環境から逃れたいという気持ちが強く、あきらめの気持ちで他の職場に転職すると言ってもいいかもしれません。
「職員の質に不満があるから・・・」
「自分の意見が聞いてもらえないから・・・」
「職場の雰囲気が悪いから・・・」
こんな風に思い、自分に合った職場を探すために退職の道を選ぶ介護職に何度出会ってきただろうか・・・もちろん退職には様々な理由があり、問題を起こして自ら去っている人もいれば、新しい目標を見つけそこに向かうために環境を変えていく人もいる。ただ、最近は目の前の現実に諦めて前に進んでくよりも別の道はないかと探す人が多くなっているように感じます。
「もっと職場をこうしていきたい」
「もっと仕事に集中できる環境を整えたい」
誰もがそう思っているはずなのに、職員同士のコミュニケーション不足や人間関係のちょっとしたすれ違い、意見の対立などが“仕事を作り上げる”という大切な共通意識を崩してしまうことがあるのだと思う。
介護職に限らず言えるかもしれないですが、日々の自己研鑽が必要だと思います。介護には感性が大事だと言いますが、感性を確かなものにしていくためには、やはり知識が必要だと思いますし、何も考えずに誰かの否定をしたり、排他的な態度を取っていると、“自分は仕事ができる”と勘違いしてしまうことがある。これがとても怖いことなのです。
目の前の現状に諦めてしまい、「退職したい」「転職したい」という職員に出会ったとき、himawariはその時できる限りの応援をし、「どうしたら自分の意見を自分達の意見に変えていくことができるのかを考えます。ただ単純にあきらめてほしくはない。
でも最後は本人の気持ち次第。中にはどんなにサポートしても職場に対して前向きになれずに去っていく人がいるのも一つの現実です。
新しい職場での活躍を祈り・・・
前向きな気持ちで働いてほしいと願う・・・
そんな風に思いながら、去りゆく姿を見送っている。
